【008号】コピーに関する小噺。

こんにちは、アイビスティの佐野です。
今日はちょっとした、コピーのお話です。

広告における、コピーライティングの歴史は実は浅く、20世紀の初頭だったと言われています。
その時、業界最初期のコピーライティングとして『コピーライティングは印刷された営業マンだ』という素晴らしくクールなコピーも誕生したと言われています。
この強烈なコピーを開発したのが、ジョン・E・ケネディなる人物。
もちろん、アメリカ大統領の彼ではありません。

『コピーライティングとは、印刷された営業マンだ』

これは今でも通じる、というよりも1つの定石であり常識でもあると思います。

営業マン=足で稼ぐ
みたいな先入観を持たれている方は多いと思います。
コピーライティングにしても、たかが印刷物に書かれている広告文みたいに捉えられてもおかしくないでしょう。

そんな、コピーライティングというものを営業マンに擬人化する。

一見、相容れないモノ同士が結び付けられる。
そこに大きな落差、インパクト、いわゆるパンチラインというものが存在します。
そのパンチラインの大きさ、起伏の大きさがコピーのインパクトを強いものたらしめ、お客様の購買意欲を高めるものとして機能します。

売れるモノが、売れるべくして売れる。
売り込まなくてもお客様が欲しがり、買う。

その背景には、お客様の購買意欲を高める魅惑的なコピーが存在するのです。

ちなみに、私がとても印象に残っているのはJR東日本が2013年に発表した、

『ぜんぶ雪のせいだ。』

というもの。
こちらは抽象性が高く、最初は『どういうこと?』という印象でした。
でも、何故だか惹かれる。
もしも続きがあるなら、どんなワードが来るのか。
そもそも、どうなったのが雪のせいなんだろう。

そんな、思いを絶妙に種蒔きされた気分になったからです。

『コピーライティングとは、印刷された営業マンだ』

という言葉を思い出しながら、街中を見渡してみましょう。

そこここのビルの屋上の看板やTVのコマーシャル、ランディングページなどに潜んでいますよ。

魅惑なセールスマンたちが。