【013号】色の話〈3〉

こんにちは。クリエイティブチームの金野です。

 

前回は「補色」の効果と組み合わせのお話でした。

今回は色の3属性(色相・明度・彩度)についてのお話です。

 

デザインをする上で「色」を決めることはとっても重要です。

色が与えるイメージは全体のイメージにも大きく関わってきますからね。

 

色には、色相・彩度・明度という色の3属性があり、それぞれ色の性質を表します。

 

● 色

赤、青、緑、黄、紫といった色合いのことをいいます。

一般的に使う「色」という言葉は、色相を指すことが多いでしょう。

 

光のスペクトル

 

色相の配列は、虹色のように光の波長の長い方から短い方へ

「赤 → 橙 → 黄 → 緑 → 青 → 紫」のように連続的に変化します。

これを光のスペクトルといいます。

 

例えば、パンフレットや名刺、チラシなどを制作する際には

「色相」からメインとなる色を決めていきます。

 

もしくは、コーポレートカラーやブランドカラー、イメージカラーなどが

決まっている場合もあるので、制作の前に確認することも大切です。

 

● 明度

明度は、色の明るさの度合いを表します。

明度が上がるほど白に近づき、明度が下がるほど黒に近づきます。

 

 

高明度の色は、明るく柔らかい印象になります。

明度が高くなるほど白に近くなるので、赤の明度を高くしていくとピンク色に近くなっていきます。

 

一方、低明度の色は、暗くて硬い印象を与えます。

赤の明度を低くしていくと、ボルドーやバーガンディのような落ち着いた赤色になっていきます。

 

● 彩度

彩度は、色の鮮やかさを表します。

彩度が高くなると、色の純度が上がり鮮やかな色味になります。

 

 

色の持っている特性を強調する場合には彩度を高くすると効果があります。

逆に彩度を低くするとグレー色が増していくので色が濁り、褪せた色合いになり、

最終的には灰色に近い色になります。

 

ちなみに、彩度が高い色だけで配色すると、目がチカチカするのでおすすめしません。

 

彩度が高い色の組み合わせは目がチカチカします。

 

なお、白・黒・グレーは「無彩色」と呼ばれ、彩度が存在しないので覚えておきましょう。

 

色について、色相・明度・彩度の基準を持っていると

自分が欲しい色を自由に作ることができます。

色を組み合わせたり配色も行いやすくなりますよ。

 

今回は色の3属性(色相・明度・彩度)についてのお話でした。

ではまた次回に♪