彫刻家 大森暁生展に行ってきました

こんにちは。アイビスティの金野です。

 

みなさんは美術館や展示会など作品を観に行くことは好きでしょうか?

私はしょっちゅう行くわけではありませんが、

気になる告知を見つけた時には時間を作って行くようにしています。

 

絵画や美術品、アートに触れることで

自分の中に新しいアイデアや考え方が生まれて

それが糧になっていく感じがするのが好きなんです。

好きなものが増えていく感じ…といいますか。

 

単純に興味を持ったものについて

知りたいということも大きいかもしれません。

 

4~5年前に横須賀美術館で開催されていた

彫刻家・三沢厚彦さんの個展が素晴らしく、

初めて彫刻の展示を観たのですが、えらく感動した記憶があります。

美術館に何時間も居て何周もしてしまいました(笑)

 

それもあり、今回たまたま何か個展やってないかなーと探していたら

彫刻展があり、行ってみたわけですが、

これがまた、非常にっ!良かったわけです!

 

そごう美術館で開催されていた

「霊気を掘り出す彫刻家 大森暁生展」に行ってきました。

 

入口を入ると巨大なカラスが仰向けになった彫刻が。

お腹は空洞で「舟」に見立てた彫刻。

 

タイトルは「カラスの舟は昇華する」

 

この作品を観たときから

「すごい!すごい!(心の声)」の連発で

すでに「来て良かったぁ」と思っていました。

 

三沢さんの彫刻とはまた全然違って、

とてもリアルで生きているような彫刻です。

次の展示に進むのがワクワクしてきますよ。

※撮影可でしたが最初の方は撮り忘れたので💦気になる方は「カラスの舟は昇華する」で検索してみてください。

 

小さな作品はツバメや蜘蛛から、そして大きな作品は

象やゴリラなど、今にも動き出しそうな作品ばかりで

「はぁ~すごい…」しか言葉が出ません。。

 

この個展では大学の卒業制作から最新作までの

約100点を展示した集大成らしく、大変見応えがありました。

 

前出の「カラス」がまさに大学の卒業制作らしく

学生でこのレベルが作れるんだ、、、と圧倒されました。

 

鏡を使った作品も多く、大森さんの作品では定番らしいのですが

初見の私にはとても衝撃的でした。

Swallow in the frame

白鳥が飛んでる!飛んでるー!

 

Tarantula in the frame

蜘蛛が糸垂らしてる!

こういう細かい仕事は好きです

 

月下のArowana

アロワナ~!

まるで水槽にいるヤツじゃん!

月下のPirarucu

と、とても興奮してスマホでパシャパシャ💦

 

 

大きい作品もたくさんありました。

ぬけない棘のエレファント

月夜のテーブル

死に生ける獣

 

これらの前では時間を忘れるほど

どうやったら木材からこれらの動物が出てくるんだろう??と思いながら

まるで生きているかのような作品をじっくりじっくり鑑賞してきました。

 

 

 

後半では、殺処分ゼロを目指して活動している

熊本市動物愛護センターに取材して制作された保護犬や猫の作品もありました。

 

光の肖像 すみっこのポンザ

 

一頭一頭の写真もあり、名前も付いていて、

その子たちの表情が今にも動き出しそうで、

実際にこの子たちは熊本にいて

この子たちのような動物が全国にはたくさんいるんだ…と思うと

ギュッと胸が締め付けられました。

光の肖像 8分の2

 

作家の保護動物を知ってもらいたいという思いや

殺処分をゼロにしたいという活動への共感など、

動物たちへの優しさが伝わってくるような作品でした。

 

最後の展示では、少し毛色の違った作品が。

なんと、奉納前の讃岐国分寺の大日如来像の仏頭とそれを囲む獅子像が

組み立てられる前の状態で観られました!

(ここは撮影NG)

 

史上初、空海が1200年前に思い描いた大日如来像を完全再現したものなのだそう。

それを2013年から10年掛けて作られ

ようやく今年10月に讃岐国分寺で公開されるそうです。

ここから見られますよ

讃岐国分寺の大日如来像

 

讃岐に行くことがあれば、ぜひまた大日如来像と獅子たちに再会したいです。

 

今回の彫刻展も本当に素晴らしくて見応えもあり

またもや会場を何周もしてしまいました

 

みなさまも機会がありましたらぜひ、彫刻の世界も良いですよ〜